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玄関が一番散らかる場所になっていた
「ただいま!」と帰ってきた瞬間、子どもたちは靴を脱ぎ捨て、ランドセルを放り投げ、上着をその辺に置いてリビングへ消えていく。
我が家の玄関は、毎日夕方になるとカオス状態でした。靴は土間に散乱、フックには何かがぶら下がり、床には謎のプリントが落ちている。来客があるたびに「ちょっと待って!」と玄関をダッシュで片付ける日々。
子どもがいる家の玄関って、どうすれば散らかりにくくなるんだろう? そんな悩みを抱えながら家を建てた私が、実際にやってよかった工夫と、もっとこうすればよかったという反省をまとめます。
子どもがいる玄関が散らかる3つの原因
原因1:「置く場所」が決まっていない
子どもは「どこに置けばいいか」がわからないから、とりあえず近くに置きます。靴の定位置、ランドセルの定位置、上着の定位置──それぞれが明確になっていないと、玄関はあっという間に散らかります。「片付けなさい」と声をかける前に、片付けやすい場所を用意することが先決です。
原因2:子どもが自分で使える高さになっていない
大人の目線で設計された収納は、子どもには使いにくいことがあります。フックが高すぎてかけられない、靴箱の段が深すぎて出し入れしにくい。使いにくければ、子どもは床に放置します。これは子どもの問題ではなく、設計の問題です。
原因3:収納の「余白」がなさすぎる
ぴったり収まるように設計した収納は、少し荷物が増えるだけでパンクします。子どもの荷物は季節・学年・習い事によって増減します。常に8割以下の収納量をキープできる余裕が、長く使える玄関収納の条件です。
実際にやってよかった工夫5選
工夫1:子どもの目線の高さにフックを設置した
玄関ホールの壁に、大人用と子ども用でフックの高さを分けて設置しました。子どもが自分でコートや帽子を掛けられるようになっただけで、玄関の散らかり方が激減。「かけやすい高さ」があるだけで、子どもは自然と片付けるようになります。我が家では大人用を160cm、子ども用を110cmに設定しました。成長に合わせて調整できる可動式にしたのも正解でした。
工夫2:ランドセル置き場を玄関ホールに作った
ランドセルをリビングに持ち込まないルールにするため、玄関ホールにランドセルラックを置きました。帰ってきたらそこに置く、という動線が決まると、子どもも習慣化しやすくなります。宿題をするときだけリビングへ持っていく流れにしたことで、リビングがすっきりしました。
工夫3:靴は「出しやすい段」を子ども専用にした
靴箱の一番取り出しやすい中段を子ども専用にしました。大人の靴は上下の段に収納。「自分の場所」が決まると、子どもは意外ときちんと片付けます。靴を揃えることも習慣になり、朝の「靴がない!」騒動もなくなりました。
工夫4:土間に「ちょい置きBOX」を設けた
外遊び道具・スポーツ用品・傘など、すぐ使うものを入れるオープンボックスを土間に置きました。「とりあえずここに入れる」という場所があると、床への放置が減ります。中身が見えるオープンタイプにしたことで、子どもも自分で出し入れしやすくなりました。
工夫5:鍵・ハンコの定位置を玄関に作った
小さなことですが、鍵とハンコの置き場を玄関の棚に固定したことで、「鍵がない!」という朝のバタバタがほぼなくなりました。定位置を決めるのは、大人にも子どもにも効果的です。セリアのトレーを使って仕切っただけですが、これが意外と機能しています。
失敗談:上着の「一時置き」を考えていなかった
外から帰ってきたコートや上着って、すぐ洗濯しない場合どこに置きますか? 我が家はここを考えておらず、結果的にソファや椅子の背もたれが「一時置き場」になってしまいました。
玄関ホールにコートを掛けるスペースを作っておけば、リビングへの持ち込みを防げます。花粉の季節は特に、外のものはなるべく玄関でとどめたい。設計の段階でコート掛けスペースをしっかり確保しておくべきでした。後付けでウォールフックを追加しましたが、壁の下地がなくてうまく固定できず、結局ニトリのスタンド式になりました。新築時に計画しておけばよかったと今でも思います。
もう一つの失敗:土間の広さをケチりすぎた
土間収納を迷った末に省いてしまいました。「そんなに大きな荷物ないだろう」と思っていたのですが、子どもが大きくなるにつれてキックボード・サッカーボール・キャンプ道具が増え続け、今では玄関の隅に荷物が積み上がっています。
土間収納は「今の荷物量」で判断してはいけません。「3年後・5年後の暮らし」をイメージして計画することが大切だと痛感しています。
子育て家庭の玄関設計で押さえたい3つのポイント
- 子どもが自分で使える高さ・奥行きで収納を設計する
- 荷物の種類ごとに「定位置」を玄関の中で決める
- 成長とともに荷物が増えることを想定して余裕を持たせる
子育て家庭の玄関は、とにかく「動線のシンプルさ」が命です。帰ってきたら自然と片付く流れを作ることが、散らかりにくい玄関への近道です。
実際の施工事例から学ぶ玄関づくり
「どんな玄関にすればいいかイメージが湧かない」という方には、実際に建てられた家の玄関を見てみることをおすすめします。間取りや収納の配置は、写真で見るのが一番イメージしやすい。子育て家庭が実際に暮らしている家の玄関や収納の工夫を、新築施工事例のページで確認してみると、自分の家づくりに活かせる具体的なヒントが見つかります。
まとめ:これから家づくりをする方へ
子どもがいる家の玄関で大切なのは、「きれいに見せる」より「散らかりにくい仕組みを作る」こと。どんなにおしゃれな収納を用意しても、使いにくければ子どもは使いません。
子どもの目線・高さ・動線を意識した設計が、毎日の片付けストレスを大きく減らしてくれます。家を建てる前に、ぜひ家族全員の「玄関での行動」を一度書き出してみてください。それだけで、必要な収納と動線がぐっと明確になります。
玄関は毎日使う場所。だからこそ、暮らし始めてから「もっとこうすればよかった」と思わないよう、設計段階でしっかり時間をかけて考えてほしいと思います。