
新築の注文住宅を建てることは、多くの人にとって一生に一度の大きなプロジェクトです。 私も家づくりを始めた当初、間取りやデザインを決めていく過程に胸を躍らせていました。 しかし、同時に気づいたのは「収納の難しさ」でした。 とくに、玄関収納は完成してから「もっとこうすればよかった…」と感じることが多い部分のひとつです。
目次
注文住宅の玄関は「家の顔」
注文住宅の玄関は、訪れる人が最初に目にする“家の顔”です。 そのため、私は玄関のデザイン性と機能性の両立を意識して設計を進めました。
デザインへのこだわり
- 玄関ドアや照明の雰囲気を統一し、上質で明るい印象に
- 床材や壁の色をリビングと合わせ、空間のつながりを意識
しかし、美しさを優先するあまり、収納スペースの使い勝手を軽視していた点は反省点のひとつです。
玄関収納で感じた「後悔ポイント」
収納スペースが足りなかった
靴や傘、アウター、子どもの外遊びグッズなど、想定以上に物が増えました。 玄関収納の容量を「最低限」で設計した結果、すぐにいっぱいになってしまいました。 来客用スリッパや季節の靴を置く場所がなく、見た目が雑然としがちです。
使いにくい位置に収納を作ってしまった
収納の場所も重要です。 扉の開閉スペースを考慮せずに設計したため、狭い玄関では使いづらくなりました。 また、コート掛けを奥に設置したことで、出入りのたびに動線が不自然になってしまいました。
これから家を建てる人へのアドバイス
収納量を“今”ではなく“5年後”を見据えて設計
子どもの成長やライフスタイルの変化に合わせて、靴や荷物の量は必ず増えます。 最初から少し余裕を持った収納計画を立てるのがコツです。
動線を意識した収納の配置
玄関ドアからリビング・洗面所などへの生活動線を意識して、 使うタイミングに合わせた場所へ収納を配置することが大切です。 たとえば、玄関近くにアウター用ハンガーやベビーカー収納を設けると快適になります。
土間収納を上手に活用
汚れやすい靴、傘、外遊び用品などは土間収納にまとめると便利です。 扉付きにすれば見た目もスッキリし、来客時も安心です。
玄関収納を成功させるための工夫
- 扉付き収納+オープン棚の併用で見た目と使いやすさを両立
- 棚の高さを可変式にして、季節ごとの靴やブーツにも対応
- コートや帽子などを掛けるフックを玄関脇に設置
- 玄関照明を明るめにして、収納内も見やすく
まとめ|玄関収納は“生活の質”を左右する
玄関収納は、単なる靴箱ではなく「暮らしの快適さ」を支える重要なスペースです。 限られた空間の中でどこに何を置くかを考えるだけで、 毎日の動線が整い、家全体の印象も大きく変わります。
これから注文住宅を建てる方は、ぜひ収納の位置・容量・使いやすさの3点を意識してみてください。 後悔のない家づくりに、きっとつながります。